JBBFってどんなカラーリングがOKなの?
ボディカラーリングってどれぐらい黒くなるの?
ボディカラーリングする上での注意点ってあるのかなー?
こんな方に向けた記事です。
筋肉のカットをより鮮明に見せるために大会ではできるだけ肌が黒い方が良いとされており、基本的には日焼けで肌を黒くしますが、ボディカラーリングも肌を黒くする手段のひとつです。
JBBF(日本ボディビルフィットネス連盟)の大会では、一部のボディーカラーリングのみ使用が認められています。
この記事では、JBBF大会で優勝経験がある管理人が、公認サロンスタッフの方の話をもとに、ボディカラーリングについてをわかりやすく解説していきます。
ボディカラーリングの手段
JBBFの大会で使用が認められているボディカラーリングの手段は次の通りです。
- JBBF公認サロン
- JBBF推奨セルフタンニングローション
JBBFではこの2つの方法でしか、ボディカラーリングは認められておらず、これ以外の手段でカラーリングをし、それが発覚した場合は失格となり、大会に出場できなくなります。(大会当日の受付時に身体を拭きとるカラーチェックが行われます)
それぞれのボディカラーリング方法について詳しく解説していきます。
JBBF公認サロンでのボディカラーリング
JBBF公認サロンは全国27都道府県、47店舗あります。(2021年4月現在)
公認サロン一覧はこちら(※)
※こちらのリスト以外にも公認サロンがあるとのこと。詳細はVenusさんまで。
公認サロンでのボディカラーリングは、リキッドをエアブラシを使って身体に塗布していくスプレータンニングになります。身体が黒くなることはもちろん、艶感も出るため、ステージ映えする仕上がりとなります。
カラーの種類はジャマイカンとブラジリアンがあり、ジャマイカンの方が濃い色になります。
ただし、黒すぎても筋肉のカットが飛んでしますこともあるようなので、サロンの方が当日の肌の状態を見たうえでカラーを選択してくれるので、カラーの種類については当日に相談すれば問題ないかと思います。
価格は1回1万円強と決して安くはないですが、大会に向けた努力を少しでも底上げできると考えれば、投資して損はない金額だと思います。(筆者は大会のとき、必ずサロンでのボディカラーリングを行います)
公認サロン自体は限られていますが、大会前日などに公認サロンの方が出張施術を行うケースも多いです。大会会場の近くで出張カラーリングを行っているケースも多いので、近くに公認サロンがない方は出張施術が行われていないかどうか確認してみることをおすすめします。
大会直前になると予約がバンバン埋まっていくので、出場する大会が決まっていれば、早めに予約を取ることをおすすめします。
かなり早い段階から予約受付が開始されますので、遅くとも2ヶ月前ぐらいには予約しておきましょう。
メリット
- プロによる施術なので仕上がりが綺麗
- セルフタンニングローションより艶感が出る
デメリット
- サロンまで出向く必要がある
- セルフタンニングローションより価格が高い
- 予約が早い段階で埋まりやすい
JBBF推奨セルフタンニングローション
もうひとつの手段がセルフタンニングローションによるボディカラーリングです。セルフタンニングローションはその名の通り、自分自身で塗布するカラーリングローションになります。
液体自体は透明ですが、肌に塗ることで化学変化により肌が褐色に変化します。(カラーリングの原理についてはあとで詳しく解説します)
自宅でボディカラーリングができるので非常に便利ですが、一人で塗る場合は手の届きにくい部位(背中など)に塗るのが難しく、液体自体も透明なため、どこに塗ったか塗ってないかわからなくなったりするので、想像するよりも難しいです。
ひとりで塗るのはなかなか難しいので、協力してくれる人がいれば、手伝ってもらいながら塗っていくのをおすすめします。
セルフタンニングローションはAmazonなどでも購入できます。
メリット
- サロンよりも安価
- 自宅でボディカラーリングができる
デメリット
- 自分で塗るので塗り残しやムラがでる可能性大
- 液体自体が透明なのでどこに塗ったかわからなくなる
- 塗った後に肌が乾燥しやすい
どっちがおすすめ?
公認サロンでのボディカラーリングが圧倒的におすすめです。
やはりプロに施術してもらえるので、色ムラなくきれいな仕上がりになりますし、艶感も出るので、費用は掛かりますが仕上がりは圧倒的にサロンに軍配が上がります。
日焼けで色が入りにくい体質の方には、セルフタンニングローションローション→サロンでのスプレータンニングの二度塗りもおすすめです。
上記の画像はセルフタンニングローション(=コンテストブラック)のみの三度塗りと、セルフタンニングローション二度塗り+サロンでのスプレータンニングを比較したものになります。
何も塗っていない手の甲と比較すると、かなり黒くなっています。また、塗った回数は同じですが、ローション+スプレーの方が黒さが強いことが見て取れると思います。
ローションでカラーリングをした後にスプレータンニングを行えば、色がより黒くなりますし、スプレータンニング特有の艶感が出るので、ローション→スプレータンニングの順で行うのがおすすめです。
ボディカラーリングの原理
JBBF指定のボディカラーリングは、色がついたカラー剤を塗って黒くするのではなく、化学変化により皮膚を褐色に染めます。(公認サロンもセルフタンニングローションも同じ原理)
真っ白な状態から一気に黒くなるというものではないので、カラーリングの前にしっかり日焼けをしておく必要があります。
カラーリングリキッドに含まれるDHA(ジヒドロキシアセトン)という成分が、皮膚の角質層にあるアミノ酸と結合し、褐色に変化します。DHAは医療現場で皮膚着色のために使用されたりもする安心安全な成分です。
通常の日焼けとは違い、メラニン色素に働きかけるものではないので、シミやそばかすの原因にもなりません。
カラーリングリキッドを塗布してから4時間ほどで肌に定着し、だんだんと色が黒くなってきます。(完全に定着させるには12時間はシャワーなどを浴びないのが理想的です)
カラーが定着すれば、肌の角質自体が染まっているので、水を浴びたりしてもカラーは落ちません。カラーの持続期間は個人差がありますが、1週間ぐらいは効果が持続し、肌のターンオーバーと合わせて少しずつカラーが落ちていきます。(早く落としたいという方はアカスリなどに行けば早く落ちます)
大会当日のカラーチェックでリキッドが肌に残っていると失格となるので、ボディカラーリングをした際は、当日の朝までに必ずシャワーで洗い流すようにしましょう。
どれぐらい黒くなるのか
感覚的な話になりますが、1回のボディカラーリングで得られる効果は、現状の黒さの2~3割増しぐらいです。ちなみに、サロンでのスプレータンニングの方がセルフタンニングローションよりも黒くなります。
上記画像は管理人が初めてサロンでのボディカラーリングを受けたときの写真になります。右側はスプレー直後の写真なので、ここからさらに色が濃くなりますが、「劇的に黒くなる」という感じではありません。(ただし、2、3回重ね塗りをすれば結構黒くなります。)
真っ白な状態からでも黒くなると思われている方がいますが、しっかり日焼けした状態で行わないと十分な結果は得られません。
ちなみに真っ白な状態でセルフタンニングローションを使用すると、黄色っぽい色になるだけで、全く黒くなりません。
『絶対に日焼けしたくない!』という方が、サロンに通い詰めてカラーリングだけで大会に出場にした事例もあるそうですが、カラーリングの出費もかさみますし、綿密に計画立てて行っていく必要があるようなので、あまりおすすめはできないとのこと。
ボディカラーリングを行う際は、十分に日焼けをしたうえで行いましょう。
ボディカラーリングの効果を上げるコツ
タイミング別のポイントは次のとおりです。
ボディカラーリング前
- 大会2日前の夜に行う
- 角質を落としすぎない
ボディカラーリング当日
- サロンにはゆったりとした服で行く
- ボディカラーリング当日は身体に何も塗らない
ボディカラーリング後
- 汗・水に気をつける
各ポイントについて順番に解説していきます。
大会の前々日に行う
ボディカラーリングは大会の直前であればあるほど良いと考えている方が多いですが、理想的なボディカラーリングのタイミングは大会前々日の夜です。
ボディカラーリングを大会前日の夜にしてしまうと、水抜きを行う際、リキッドが肌に定着する前に水抜きによる汗で色ムラが生じる可能性があるからです。
大会前々日の夜にボディカラーリングを行い、その日はシャワーを浴びずにリキッドをしっかり定着させ、翌日に洗い流します。
そうすれば、大会前日に水抜きで汗をかいても色ムラや色落ちを心配する必要もなくなります。
サロンで行う場合は前々日の夜に予約するようにしましょう。
角質を落としすぎない
JBBF公認サロンであるVenusさんの公式HPに以下の記載があります。
これを見て、『角質はできるだけ落とした方がいいのか!アカスリにいこう!』と思う方がいるかと思いますが、角質を落としすぎると、逆に肌が染まりにくくなります。
前述した通り、JBBF指定のボディカラーリングは皮膚の角質層に含まれるアミノ酸との化学反応を利用して肌を黒くします。その角質層を完全に落としてしまっては、色の入りが悪くなることは容易に想像ができるかと思います。
VenusさんのHPの文章もよく読んでみると、「ひざ下、ひざ、くるぶし、足先、ひじ、指などの古い角質を…」と書いてあり、「全身の角質を落としてきてください」とは書いていません。
角質を落とすのは、ひざ下などの古い角質が残りやすい部分のみとし、過度に角質を落としすぎないように注意しましょう。
サロンにはゆったりとした服で行く
公認サロンVenusさんのHPにもありますが、サロンにはコットン製のゆったりとした衣服で行くことをおすすめします。
リキッドが定着する前に、衣服と肌の摩擦が生じると色ムラの原因になります。また、どうしても衣服への色移りもしてしまうので、白い服などはNG です。
衣服の面積がせまく、大きめ、ダークカラーの衣服が理想的です。(筆者はオーバーサイズ気味のタンクトップをよく着ていきます。)
ボディカラーリング当日は身体に何も塗らない
ボディローション、香水などは色ムラになる可能性があるので、カラーリング当日の朝は身体に何も塗らないようにしましょう。
汗・水に気をつける
汗・水は色ムラの原因になります。ボディカラーリングが終わってから、リキッドが定着するまでは皮膚と水分との接触は避けるようにしましょう。
特に雨天時の際は、サロンから帰宅するまでにできるだけ肌が濡れないように、首元・袖口・足元をしっかりカバーできる衣服を着てサロンに行くようにしましょう。
こんなときどうすればいいの?
2週連続で大会がある場合
ボディカラーリングは1週間ほどすると、ポロポロとまばらに落ちていきます。経験者ならわかるかと思いますが、カラーが落ちていく途中段階は肌が非常に汚く見えます。
こちらの動画のきんにくんの肌の感じを見ていただければわかりやすいと思います。これがカラーリングが落ちていく途中段階の状態になります。
2週連続で大会がある場合、まばらに落ちた上からボディカラーリングをすべきか、一旦全部落としてからボディカラーリングすべきか迷う方も多いと思います。
結論から言うと、カラーは無理に落としきらず、上から重ね塗りをした方が良いそうです。
カラーリングが自然に落ち切ってから、再度行うのがベストですが、1週間やそこらではすべて落ちません。
アカスリなどにいけば、1週間ほどでカラーをすべて落としきれますが、それは角質をすべて落としきるということになるので、次のカラーリングで色が入らなくなってしまいます。
やはりこういった場合は、プロに肌の状況を見てもらったうえで施術してもらうのが一番なので、重ね塗りをする場合は必ず公認サロンで行うことを強くおすすめします。
顔だけが白くなった場合
ボディカラーリングは基本的に顔には施さないので、カラーリングの重ね塗りをしすぎると、顔と身体の色の濃淡差が大きくなり、「顔だけ白い」状態になってしまいます。
そういうときはファンデーションを使って顔の色を調整しましょう。女性なら当たり前の話ですが、男性の方はこの発想自体ない方もいるかと思います。
『ファンデーションっていっても腐るほど種類があるからわからない!』という方はこちらの商品をおすすめします。
筆者はこのファンデーションをひとつ持っており、大会で使用した経験もあります。こちらの商品は公認サロンでも販売されている商品で、男性でも扱いやすく、大会レベルの黒肌にぴったり合うトーンなので大会用のファンデーションを買うならこちらがおすすめです。
まとめ
JBBFのカラーリングについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
大会出場時にボディカラーリングを行わない方もいらっしゃいますが、筆者としては大会準備として必須項目であると考えています。ボディカラーリングをしない方もいますが、非常にもったいないです。
トップ選手を見ても、ボディカラーリングを怠るような選手はほとんどいません。
肌の色や質感ひとつでカットの見え方が変わり、大会の順位が変わることも大いにあります。
大会に向けた日頃の努力を少しでも無駄にしないよう、この記事を参考にしていただき、完璧なボディカラーリングで大会に臨んでいただければと思います。